嘘つき男とホームレス みたいなじっちゃん

「ここのくみの人だから」

 

 

僕は死を覚悟した

 

 

死ぬまでもいかなくても

 

少なくとも1年間ほどは自由を拘束される覚悟をした

 

 

または右手がなくなるくらいの覚悟をした

 

 

そして、最悪死ぬ人生も覚悟した

 

 

沖縄でこうえんでやすんでいるとき

 

話しかけてきたのが嘘つき男だ

 

 

「よぉおはよう!

 

 

公園で話しかけてきた男は

 

赤いナイキのTシャツを着ていた

 

40代くらいだろうか

 

 

話しかけてきて、酒を買ってこようとか言い出すのだ

 

 

この時点でだいぶおかしいが

 

僕は最悪死ぬ覚悟で

 

ともにお酒を買うことにした

 

 

午前6時ごろのことである

 

朝っぱらから公園でお酒を飲み飲み

ホームレスっぽい男性も混じってお酒を飲む

 

 

話の内容は覚えていないが

 

確かドラゴンボールとか、そんな話をしていた気がする

 

 

 

・唐辛子をかけまくる

 

 

一通り話を終えて

今度は牛丼そばを食べるとか言い始める

 

 

 

ここまででこの男がかなり嘘つきだということがわかった

 

 

スマホを持っておらず

 

どうしたの?と聞いたら

 

 

あるいは家に忘れてきたといい

あるいは電話をかけたといい

あるいは契約していないというのだ

 

 

言ってることがめちゃくちゃすぎるw

 

 

また、牛丼そばについても

 

 

牛丼に蕎麦が無料でついてくるとか

奢るよとか

店長と仲がいいとか言いつつ

 

 

蕎麦はついておらず

お金は僕も負担し

僕の方が店員さんと話していたくらいだ

 

 

それでも何となく憎めない男だ

 

 

別に牛丼が食いたいわけでもなかったので

それをあげると

 

 

ぺろっと食べてしまった

 

 

その後

18時に会う約束をして

 

 

別れた

 

 

みると時計は10時を回っていた

 

 

 

・いく義理はない

 

 

はっきり言っていく義理はない

 

 

だいぶうそまみれだし

お金はなんだかんだ僕が払うことが多いし

 

 

一緒にいてもあまり意味がないような気もする

 

 

だけど海沿いで過ごしたのち

 

僕の足は約束の場所へ向かっていた

 

 

・酒飲んで、夜空を見て寝っ転がる

 

 

ホームレスみたいなじっちゃんも加わり三人で

 

待ち合わせる

 

 

僕自ら酒を買い

 

二人にあげて

 

 

最終的に夜でも過ごしやすいところに案内してくれて

 

 

そこで寝転がって、ねた。

 

 

宮古島はもっと夜空は綺麗さ」

 

 

そんなことを言っていた気がする

 

 

また途中組とか、そういうところの人だからとか言っていて

 

殺される覚悟をしたが

 

 

なんだかんだ、最後まで付き合っても

 

僕は生きていた

人の心を掴む天才女子大生、oさん

ライン公開しようぜーお

 


何気ないところから始まったやとりは

 

 

何よr、素直

素直すぎる

 

 

 

最初にあったのは

 

何より、目を見てくる子だと思った

 

初めて一っしょに働いている時も


自分が何かを話し始めると

目を見て、聞くのだ

 


大きな決断って何だと思う?


責任が伴うことじゃないですかね

 


かなり最初に話したことだけど

何より、相手の話に耳を傾ける子だ


とても相手の目をよく見る

相手の目を見て話をよく聞く子だ

 


・結婚しよう

 


また、僕は何かのはずみか


結婚しようと言ってたことがある

 

どうしてそんなことを言ったのか

自分でも良く覚えていないが

 

少なくとも、よく話を聞いていたので

嬉しかったのだ

 

その時の勢いか何かで

そう言ったのだ

 

反応は

「えっこわっ」

 


当然の反応である

 

何の前触れもなく

別段仲良くもない男からそんなこと言われては

 

戸惑うを通して、怖がるだろう

 


僕は覚悟した。

 

ラインブロックされること


口を聞いてくれなくなること


言われたことを他人に言いふらすこと

 


・豪胆な彼女

 

しかし、それでも彼女は


全く動じることなく

今までと何も変わらないように接してきた

 

目をまっすぐ見て。

 

正直こんなことをしてきたら

その人を避けるのが普通だろう

 

だけど彼女はそうじゃなかった

 

非常に豪胆な子だなと同時に思った

 


肝が座っていると言うか


人に対して恐れないと言うか

 

そんなふうに感じたんだ

 

・無邪気さと、素直さ

 

それ以降、いろいろ言うものの


彼女は全く言うことや反応に

拒絶反応を見せなかった

 

それどころか、今日あったことを嬉々として話そだした。

 


それまでは彼女は話を聞くことに傾倒していたようにみえるけど

 

電話してきて、今日あったことなどを伝えてくるのだ

 

誰かの陰口を言うわけでもなく


僕自身を批判するわけでもなく


ただ、今朝眠かったと


バイトがきのうたいへんだったと、言うだけだ。

 


何と良い子だろうか。

 

・自己中で、魅力のある子

 

彼女の1番の魅力は

 

人の話をよく聞き


素直に自分の話をすることだ

 


自分の話をするときは本当に自己中だ

 

コンビニのレジがあるからと言い


相手を普通に待たせるし

 


好きなTikTokの人の動画を


どんどんと送ってきたり

 


かと思えば鼻歌を歌い出したり

 


風呂に入るから通話を切るなど


あまりにも自分勝手で、自己中すぎる

 


だけど僕はそう言う人の方が好きだ

 


自分の話たい時に話したいじゃないか


ただ聞いて欲しいじゃないか

 

僕自身がわかることだし

きょうかんできるひともおおいはず

 

話をただ、聞いて欲しい時、あるはず。

 


彼女の魅力は

 

まず、相手の話を聞くと言うこと


そして、自己中なこと

 


今では気まぐれに電話したり


また、着信が届いたり

 

そんな関係になっている

大陸をまたにかける男hさん

hさん

すげえ人いた


ユーラシア大陸を一周したり


またロシア行ったり

する人

 

世界を股にかけてる人だ

 

たまたま1ヶ月ほど余裕ができたから

沖縄に来たと言っていた

 

その次は山口県とか、新潟県とか

いくらしい。強い。

 


僕はたまたま宮古島に来ただけなんだけど

彼は日本に各地へ


また、世界の各地へすでに足を運んでいた

 

彼は27歳だ

 

最初に彼と話したのは

僕が初めてりょうにはいるとき

 


まだ量の鍵も受け取っていない時だ。

 

ともに同じ寮に住む仲間として

居合わせた彼と話をした

 


27歳とは思えないくらい若く見えた

僕と同い年か、または年下かと思った

 

表情はあまり顔に出ない人で

いっしょにはなすとき

 

眉間にシワを寄せたり

また、やや笑ったり

 

それくらいしか表情を見せない人だった

 

とても落ち着いて、通る声をして


話す時も普通に会話できた

 


これからりょうにはいるとき用に

大量の荷物を抱えていた

 

どうやら持っている荷物以外にも

布団やら何やらを郵送で持ってくるよう手配していた

 

郵送も、郵便局も使いこなす彼は

正しく、息するように旅をする

旅人のようだ

 

量の案内と説明を聞いて

彼と別れたのち

 

ユーラシアを一周した話を聞いたのは

その翌日。

 

買い物に行くバスの中で

どうして沖縄に来たのかを聞いて見た

 

そしたら沖縄に来ること自体

珍しいことではなく

 

ロシアとか、いろんな国に行っていることは

その時に聞いた

 

 

ロシアの詳しい話も聞いた

 

ロシアと日本の客と店員の立場はまるっきり逆で

 

ロシアのスタバでは

店員さんが携帯をいじっている

 

「数秒待って」

 

と言われて少し待つと

 

「数分待って」

 

と言うふうに言われると

hさんは話していた

 


彼の生の経験談

 


こうふぎみにぼくはそれをききながら

 

自分の住んでいる世界が本当にちいさいものだとやっとにんしきした

 


僕もこんな、世界をまたにかけると

こんなおとこになりたいと

心から思った瞬間だ

 

ミニマリスト、断捨離

ミニマリスト

ものを持たない人たちのこと

 

 

は?ミニマリスト?なんやねん

 

またへんな横文字かよ

 

 

そう思うのも無理はないと言うか

 

当然の反応

 

僕もそうだもん

 

 

僕はもともとあまりものを持ちたくなく

捨ててばかりいたのですが

 

 

その中でしったことばです。

 

 

なんやねんそれってことなんですけど

 

不要なものを持たないと言うことです。

 

 

具体的に言うと

 

家電系の

 

冷蔵庫

電子レンジ

炊飯器

トースターなどなど、、

 

僕は持ってないです。

 

 

強いて言うんだったら

 

コンビニでカップ麺買っって

それを食いたいときだけ

 

 

また、服系

 

持ってるのは黒シャツ数枚

ブリーフ

 

冬用の服2着ほどと

あったかいコート2着ほどと

 

仕事用の上下の服と

動きやすいしたのじゃーじ

 

 

暖かければ

シャツ+コートで十分

したは履きやすいジャージです。

 

 

もうこんだけ

 

髪を整えるクリームもなければ

 

帽子があるわけでもなく

 

ハンカチを持っているわけでもないです

 

 

唯一スマホ関連は

 

充電器関連と

Wifi

キーボードと盛り沢山です

 

 

書くようの紙とペンは

常にスマホとともにポケットにあります。

 

後は本を数冊

 

 

ただ、それだけで

小道具とか面倒なんで持たないです。

 

 

「別に普通じゃない?」

 

まぁ確かに。

 

 

だけどどうも周りを見渡してみると

 

 

小さいポシェットであったり

帽子をかぶっていたり

リップを持っていたり

 

 

そうでなくても

 

やたらでかいパソコン買ったり

部屋の模様替えをしたり

ペットを買ったり(ペットは物じゃねーけど)

 

 

なんだろうな、僕はザコいんですよ

 

ザコいから遊んでる暇がないんです。

 

 

みんなは色々物かって

ちょっと羨ましいところもあります

 

 

なんかいいなーって

正直

 

 

車持ってたり

ワンちゃん買ってたり

部屋をきれいにして

 

 

実際へやは散らかりやすく

ものは少ないですが、ゴミが散らかりやすいです。

 

 

車も持ってないし、ワンちゃんもいません

 

 

理由は単純で

 

 

書くこと、伝えることが好きだから

 

 

それ以外がないだけです。

 

 

実際メモは基本散らかるし

 

描きたい内容思いついたらかくし

 

イメージしたことを書いたり

 

また、計画立てたり

 

実際に行動したり

 

 

それに忙しいだけです。

 

 

「魅力的な人間にならねば!」

 

って感じですかね。

 

 

 

実際、6ヶ月ほど引っ越した時は

ごっそりと持っていく荷物が減りましたし

 

 

荷物を運搬するのに引っ越し屋さんに頼んで

 

お金も時間もかかりました

 

 

それを通じて

「別にこれ、いらねーな」

 

 

ってものが極端に増えたからと言うのもあるでしょう。

 

 

また、一人暮らししていたお父さんの家のものは全て処分してしまいました。

 

 

家にあるものも全て捨てられてしまうと言うのを実感しているからと言うのもあります。

 

 

なんにしても

 

 

「これ、邪魔だな、すてちゃお」

 

 

と言う機会があまりにも多いです。

 

写真とか、アルバムとかも作らないですし

 

 

実際に僕の周りにあるものは

 

フル活用してるものばかりです。

 

 

ふせん、ボールペン、スマホ、充電器

シャツ、パンツ等、、、、

 

 

ほぼ毎日使ってます。

そう言うものしか身の回りにないです。

 

 

 

 

一番のメリットは

 

決断してからのこうどうがはやい

(手軽に引越しなど)

 

「外出るかー」のノリで出かけられる

 

勉強や、自己分析、ブログを書く時間に避ける

 

 

などですね

 

 

行動の速さと、身軽さは

 

何者にも変えがたいと言うか単純に

 

そっちの方が好きですね

 

 

パッパッパっとできる方が

 

 

「書くのだりー、考えるのめんどい、眠い」

って家にこもっている時も

 

 

「まーいいや、とりあえずスマホ持ってマックいこ」

 

 

ってノリで出かけて

 

気分が乗って書くので

 

すこぶる効率がいいです

 

 

また

 

「なんか泣いちゃった。今日情緒安定しねーな、どうしよっかな」

 

 

って時も

 

 

その辺荷物もって歩き回るだけで

 

 

「日差しつえーな、焦げちゃうよ」

 

 

とか言って元気になったりします。

 

 

もしこれが

 

 

「服はちゃんとこれを着て、12時までには帰ろう、服どこいった?」

 

 

とかって探し始めてしまうと

 

 

「ねーや、どうしよっかな。別に家にいてもいいか。」

 

 

ってなってお菓子食ってyoutubeみ始めてしまいます。

 

 

持つものが多いわけでもないし

 

かといって部屋もきらびやかなわけじゃないです。

 

ただ、これで行動しまくれるのが楽しいですね。

 

本当に、みっともなく涙出る

 

こんな友達がいたら

僕は学校に復帰していたかもしれない

 


なんとなく流れてきた

無料漫画アプリで見ただけです。


しかも一話だけ

 


そしたら全部見てしまった

 

このシーンは本当にずるい

 


他のどの漫画よりも

一番好きなシーン

 


ワンピース

ポケモン

コナン


などなど

 

漫画は色々読んできたけど

 

その中で一番

 

世界で一番愛してる

漫画のシーン

 

やばい

 

すごい

 

涙が溢れてやばい

 

これは本当に言葉では言い表せない

 


見ればいい、見れば

 


少なくとも

 

いろんな場所


電車内、飯食ってる時

なんとなく歩いている時

 


そう言う時にふとみると

だいたいニヤニヤする

 

で、個室とか、

プライベートが守られていると

 

大体なく

 

他の漫画の好きなシーンとか覚えてない

 

なんか大体、覚えてない

 


たとえば、ワンピースの桜のやつ

チョッパーのやつ

 

あれとか感動的とか言われているけど

 

僕はぽかーんと口を開けるのみ

 

へー

 


後は、無料漫画を見ても

 

一話目で、とじる

 

興味なくなる

 

大体エロいやつか


グロいやつ


後は妙にリアルな怖いやつ

 

後は実際はないであろう

誹謗中傷、陰口が蔓延する漫画とか

 

くっそどうでもいい

いなくなれ

 


興味がない。まったく。

 

借金とか、パチンコとかの話は

まだ学べるかもしれんが

 

なんかm、みる気がない

 

どれだけすごんでいようが

と言うかすごめばすごむほど

 

なんかどうでも良くなる


「頑張ってんな、一生やってろ」


ってとじる

 


そう言う漫画しかない

 


無料漫画アプリをみる頻度

 


最近はほぼ0だが


ちょっと前では

暇な時などに

 

3つくらいダウンロードするくらいやってた

 

暇だなーって

 

で、女の子が可愛いやつ選んで

一話だけ見て

 

やめるって言う

 


リゼロとかもそう

なんか、それだけ

 


一話だけ見て

「へー」

 

でとじる

 

 

そんな漫画しかないと言うか


一話目でボロ泣きする漫画はない。

一切ない。びっくりするほどない

 


対してがっしゅ

 

これもなんとなく見ただけ

 

しかし、一話目見たら

泣いてしまう

 


泣いてしまって、動揺して、とじる

 

そして次の日、朝起きて、読む

 


で、全部見る

 


もう、全部

 

終盤らへんとかぜんぜんおぼえてないけど

 

読む。ただただ読む

 

Youtubeも見ることなく


他の漫画を見ることもなく


無料ゲームをやることもなく

 

バイト以外の自分の用事も全部忘れて、読む

 


超読んだ、おもろかった

 


他にない

漫画もそんなみない

と言うか漫画以上に今は大事なことがあると思って

みていない

 

本もそう


テレビの広告もそう

 

最近はあいみょん悪くない

とおもうけど

 

別に特別曲を探したり

聞いたりしない

 


だけどこの一話は

みたしゅんかんなき

 

最後まで見て

 

さらにシーンを切り取って写真に撮っておくくらいしてる

 

とんでもないことだ

 


今は情報もえらんでいるので


まんがをみるきかいもないが

 

気が向いて、鬼滅の刃だけみた

 

「ふーん、女の子がなんか加えてるのはなんか意味があるのね」

 

くらいしか解釈していないし


やはり、一話だけしかみていない

 

 


・自己分析

 


金色のがっしゅ!の主人公、清麿は


天才すぎるが故に登校拒否をしている

 

そこに友達としてガッシュが現れ

友達を作ろう作戦を立てる

 

しかし義理でやっていると思った清麿は

金をカツアゲするヤンキーのいる屋上に一人でいかせ、様子をみる

 


ただ、様子を見て

自分だけ帰ろうと思って

 


そこで見たのは


清麿が助けに来ると信じ


一人、ヤンキーに立ち向かい

ボロボロになるガッシュの姿

 

彼の言葉に涙を流した清麿はガッシュに加わり

ともにヤンキーに立ち向かう

 

 

やっぱ自分自身が登校拒否

不登校になっていた故

 

清麿にひどく共感するからだとおもう。

 


一番は

ガッシュ

 

発言と、行動

 


ボロボロになりながら、立ち向かう姿と

清麿をひたむきに信じる言葉かな

 

ずるいよあれは、本当に

 

あんな奴

誰が放って置けるって言うんだ

 

誰が嫌いになれると言うんだ

 

無理だよそんなの、本当に

 

 

金を奪って

殴って、蹴って

それでいて、他人に対して悪口しか言わない、どうしようもないやつ

 


そう言う奴に正面から立ち向かって

ボコボコにされて

 


それでも、媚びず

友達を信じるやつを

 


どう嫌いになれと言うんだよ

無理だよ、ずるいよあれは本当に

 


僕自身も殴られた経験もあるけど

周りは見るだけだもん、まじで

 


みんななんか、噂するだけ

そんな奴らなんか、どうだっていいよ

 


ただひとり、肩を持って

正々堂々立ち向かってくれるやつを

どう嫌いになれって言うんだ、、、、

 

 

 

愛するしかないだろうが!!!!!!!!!

 

 

 

マジで好き

ガッシュ養ってもいい。

バカがチョコを受け取った結果。

 

「oくん、これ、チョコ

 

 

そう言って差し出された

 

白い紙袋

 

 

「ん?

 

 

なんか知らんけど女の子からチョコもらった

 

家帰ったら食べよ

 

 

 

 

 

小学3年生

 

 

小さい校庭と、学校

 

 

そこに僕は通っていた

 

 

1/1も終わり

 

正月気分もすっかり抜けてきていた

 

 

登下校の道を

 

背が高い人について歩いていく

 

 

今日の授業はなんだっただろうか

 

 

そんなことを考えながら

 

 

いつもの銀色の大きな門へ

 

 

今日もいつもの授業が始まる

 

 

 

 

 

 

「じゃあ二人一組になってー!

 

 

国語の先生

 

 

男性か、女性かも覚えてないが

 

 

教室を立って見渡す

 

 

いろんな人が入り乱れる中

 

 

友達は友達とどんどんペアを作っていく

 

 

だんだん人が教室でわらわらしているところから

 

半分くらいが先に座り始めた

 

 

友達もいない

 

知らない人と一緒になったらどうしよう

 

 

「oくん?

 

なんだか名前が呼ばれた気がして

 

振り返る

 

 

すると

 

自分よりやや低めの、短髪の女の子

 

 

それから程なくして、僕らは

 

近くの席に座った

 

 

 

 

 

 

y.hさん

 

今でもフルネームで覚えてる

 

 

短髪が特徴的で

 

背はやや低い女の子

 

 

 

 

国語の授業で

 

漢字の部首を取り扱う授業

 

 

周りの班は

 

 

「きへん」だか「さんずい」だか

 

これらの漢字を取り扱っている

 

 

僕とhさんは「つちへん」だ

 

 

 

ルールは至ってシンプル

 

 

 

お互いで一個ずつ漢字を出していき

 

出せなくなったら負けだ

 

 

テーブルの上には1枚の紙

 

僕とhさんの前に1枚の紙

 

 

教室は静まり返っている

 

 

休憩時間のあの騒がしさが

 

嘘のように、先生の合図をまつ

 

 

「はじめ!!

 

 

早速鉛筆を取り

 

 

a4用紙のやや灰色の紙に

 

 

「坂」

 

 

と書く

 

 

続いてhさんも鉛筆を取り

 

 

「場」

 

 

と綺麗な字を書く

 

 

僕の字よりも、小さく、整った字だ

 

 

たいして僕の字は大きくはあるものの

 

一文字書くごとに自体はバラバラだ

 

 

これが汚い字とでも言うのだろうか

 

 

続いて僕も鉛筆を握る

 

 

するとhさんも書いていく

 

 

 

僕は国語は得意な方ではない

 

 

得意なのは算数

 

 

算数の成績は5に対し

 

 

国語の成績は3

 

 

ただ、提出物を出してるだけだ

 

 

彼女はすぐに降参しない

 

もしかしたら国語が得意なのかもしれない

 

 

 

 

左上から書いていた紙は

 

 

11.12個ほど単語が並ぶ

 

 

「うーー、、、

 

 

hさんも唸りながら、閃いたように

 

次の単語を書く

 

 

まいった、お手上げだ

 

 

頭を抱えて考える振りをするが

 

さっぱり浮かばない

 

 

どうしたらいい?

 

負けたくない、女の子に

 

 

「、、、、

 

 

震える手で、鉛筆を取る

 

 

書いた文字は

 

 

「北」

 

 

しかし、左の部分を

 

土にして書いた。

 

 

一か八かの賭けだった。

 

 

指摘されたら終わりだ

 

 

けど、

負けたくない。

 

 

彼女も直前、ずいぶん思い悩んでいた

 

 

ここを乗り切ったら勝てるかもしれない

 

 

僕は彼女より劣る国語力を

 

賭けで乗り切ろうとした

 

 

自分でもわかってる

 

北は、北だって

 

 

だけどやるしかない

 

 

すると

 

 

「、、、、負けたー!

 

 

彼女の方から降参した

 

 

勝った。

 

 

彼女は気づかなかった

 

いや、もしかしたら気付いていたかもしれない

 

 

なんにしろ、形として、僕はこの時勝利を収めた。

 

 

 

 

 

 

「oくん、後で校門に来て」とhさん

 

 

それから程なくして、2/14日

 

 

その通りに、放課後、校門に来た

 

 

するとhさんが紙袋を持って佇んでいる

 

 

「あ、oくん

 

 

「はい、これ、チョコ

 

 

「ん?」と僕

 

 

なんか知らないけどチョコもらった

 

帰ったら食べよう

 

 

恥ずかしいことに

 

この時の僕は

 

 

2/14日に

 

女の子から

 

チョコをもらう

 

 

これが何を意味しているのか

 

一切わからなかったのだ

 

 

ほんっっとうに恥ずかしいことに

 

 

「なんかチョコもらった、美味しそう、帰ったら食べよう

 

 

これくらいしか考えてなかったのが驚きである

 

 

紙袋を受け取ると

 

 

hさんは走って帰ったのか、歩いて帰ったのか覚えてないが

 

 

ともかく帰っていった

 

 

僕ももらって、そのまま家にかえった

 

 

 

 

 

 

そのあとhさんとの関わりはない。

 

 

悲しいことである

 

 

覚えているのは

 

 

手作りのトリュフチョコだったこと

 

お母さんに話したら驚いていたこと

 

そして、チョコはうまかったこと

 

 

あれからもしかしたら3/14日に返したかもしれないが

 

あまり覚えてない

 

 

少なくとも確かなのは

 

 

あのあとのhさんとの絡みは0だったと言うこと

 

 

自分から何か話しかけるわけでもなく

 

hさんのことを気に止めるわけでもなかった

 

 

2/14日の意味を知ったのは

 

また後のことだった

鬱治った直後賃貸契約した結果。

「一人暮らしがしたい

 

 

極寒の1月

 

 

僕はそう思うようになった

 

 

 

 

「一人暮らし 必要なもの

 

 

スマホ片手に指をなぞる

 

 

誰も知らない、誰も気づかない部屋の中で

 

黙々と調べていた

 

 

 

 

直前までうつ状態で治った時から

 

何か一人でやりたいと心がうずいていた。

 

 

今まで、一人で何かしたことがあるんだろうか

 

 

自立したかった

 

 

うつ状態になってやることは

 

ただただ、寝て、起きて、食べて、ゲーム

 

これだけ。

 

 

ただ、親のいる家にいるだけ

 

 

布団から起き上がり

 

片付けることもなく

 

コンビニで買ってきたカップ麺にお湯を注ぐ

 

 

親は料理を作ってくれることも無くなった

 

 

そんな中で、半ば放置されたように

飯を食べて

 

一人でゲーム

 

 

暗くなってきたら

 

シャワー浴びて寝る

 

 

こんだけ

 

 

一人でも何かしたくなってきた

 

 

鬱が治ってきて気がついたら

 

 

スマホで賃貸情報

 

 

〇ーモ

 

ホーム〇

 

ア〇トホーム

 

 

これらを見ていた

 

 

以前ためたお金はある

 

できるんじゃないか、、、?

 

こんな僕でも、できるのでは?

 

もしかしたら、、、、

 

 

それに親はいずれ死ぬ

 

 

そしたら、僕一人だ

 

 

この生活はいずれなくなってしまうだろう

 

 

ワンルーム

 

「1k

 

 

これらの物件を2〜3個

 

ハートマークを押していく

 

 

すると

 

 

「、、、ん!?

 

 

「川崎、駅から23分、家賃5万、敷金、礼金なし、管理料5000円、1k

 

 

安い、、、

しかも近い!!

 

 

いい、ここに住みたい

 

 

しかしここで不安になる

 

 

「一人暮らし 気をつけること

 

 

すると出てくる情報

 

 

「近所の人のゴミが階段に溜まって異臭が、、

「隣の人の騒音が!!

「治安が悪くて、、、、、

 

 

スマホ片手に目をみひらき

 

6畳の畳の部屋で指が止まる

 

 

「ちゃんと物件は確認しておくようにしましょう!

 

 

、、、、、

 

 

鬱は主に対人関係でなる

 

 

この時も他人に対しての漠然とした恐怖があった

 

 

そもそも、他人と話すことにも慣れていないし

 

うつ状態も治ったばっかだ

 

 

「、、、、、、

 

 

少し手を止めるが

 

指は電話番号のリンクに伸びていた

 

 

 

 

 

 

 

「この辺にずっと住んでるもので

 

 

エイブルだか、アイフルだか知らないが

賃貸物件会社に乗り込んで担当になってくれた人は

 

眼鏡姿のnさんだ

 

 

中年で、スーツを着てる

40くらいのおじさんに見える

 

 

彼が運転する車に

 

僕は肩を縮めて座り、小さくなっていた

 

 

「oさんはどうして一人暮らしをしようと思ったんですか?」とnさん

 

 

「え、ええ、自立したいなと思って」と僕

 

 

「一人暮らしって、すごいですよね。

 

私はずっと実家に住んでいるもので、、、

 

嫁と母と、住んでるんです。

 

だからoさんのことちょっと尊敬しちゃいます。

 

 

「は、はぁ

 

 

話してみて、穏やかな人で

 

 

何も知らない僕に対して1つ1つ丁寧に説明してくれた

 

 

全部任せればいいと言うのに

 

何がやりたい僕は

 

 

わざわざ火災保険なるものを自分一人で調べて

 

書類も出した。

 

 

理由は単純に安くなるからだ

 

 

イキる僕に対しても

 

nさんは柔軟に対応してくれた

 

 

あとは保証人と言うものが必要らしいが

なんと、僕には保証人になれる人がいないと言う

 

 

なんてことだ

 

 

しかし

保証人は、会社の方で有料で

やってくれるみたいだ。便利

 

 

「この辺、詳しいんですね」と僕

 

 

「そうですね、私の家なんかこの近くですよ。」とnさん

 

 

「近いんですね!

 

 

軽快にハンドルを回していくnさんと

 

たわいもない話をしていく

 

 

「ここです。

 

 

 

目の前に建物

 

 

真っ白の3階建

 

 

1階3部屋ほどの大きさ

 

 

 

「ふぁーーーー

 

 

「さぁ、こちらです。

 

 

鍵を持つnさんの

 

後ろについていく

 

 

ちょっとまて、近所の人はどうだろう

 

 

玄関をくぐる

 

 

ゴミが部屋の前に散乱してたりとか

 

近所の人がうるさかったりとか

 

また、変な人、隣に住んでたらどうしよう

 

 

そしたら鬱が治るどころじゃない

 

また自宅で篭ることになる

 

それだけは避けたい

 

 

いろんな思いを胸に

 

nさんはガチャっと鍵を開ける

 

 

あ、僕の部屋、1階なんだ

 

 

「ここです。

 

 

そう言って案内され

 

恐る恐る首だけ突っ込んで

 

部屋を見渡す

 

 

 

6畳のフローリングの部屋

 

白い壁

 

1畳ほどの2つのコンロのあるキッチン

 

 

玄関に入って見えるのは

 

それだけだ

 

 

「、、、、ヘぇ〜」と僕

 

 

「自由に見てください」とnさん

 

 

と言われても

 

玄関に佇むnさんに見守られ

 

緊張が止まらない

 

 

扉を開ける

 

そこにあるのは、空間

 

もう一つの扉に手を伸ばす

 

1畳ほどの空間

 

突っ張り棒がある

 

 

もう一つの白い扉に手を伸ばす

 

 

真っ白い部屋に、便器

 

左を見ると、浴槽

 

 

「、、、、へぇ〜

 

 

「バストイレってやつですか?」と僕

 

 

「そうです。どうです?」とnさん

 

 

「ええ、いいところですね

 

 

言葉を振り絞るので精一杯だった

 

 

これから契約?

 

月5万払うの?

 

僕が?

 

 

いつもは家賃がかからなかったけど

 

かかるの?本当に?

 

 

これから契約する部屋に実際に来ても

 

いまだに実感がなかった

 

 

「1時間、ください

 

 

「いいですけど、次の人が見学にすぐくるので、次の人が決めてしまったらそれまでですよ」とnさん

 

 

えー!!そんな

 

 

「わかりました。

 

 

 

 

 

 

 

契約するかどうかの決断の1時間

 

 

バーミヤンに寄ったのは覚えているけど

何を注文したのかは覚えていない

 

 

チャーハンだった気もするし

餃子だった気もする

 

 

あるいはどちらかだったのかもしれない

 

 

それはともかく

 

 

スマホ片手に、机を見つめていた

 

 

別にゴミが散乱してなわけじゃない

 

変な人も見てない

 

奇声が聞こえたわけでもない

 

 

部屋はいいところだ

ちょっと車の音がするけど、、、

 

 

他に安いところは他にない

 

 

場所も実家から近い

 

駅からは23分もかかってちょっと遠いけど、、

 

近くのコンビニかなんかで働けばいい

 

 

他は、、、、、、

 

 

もう決断するか、否かの瞬間だった

 

 

今までこんなお金を使う決断をしたことがない

 

 

しかも一人で生きなくては

 

 

一人でバイトして生きなければ

 

鬱になってる場合じゃない

 

 

「、、、、、、

 

 

頭を抱え、机をみる

 

 

後は僕次第だ

 

誰も決めてくれない

 

 

自分一人で、決めるしかない

 

 

「、、、、、、、よし

 

 

僕はスマホの電話履歴を開いた

 

 

 

 

 

 

 

契約書の書類に、名前を書く

 

 

終わった、、、、

 

 

ペンを握り、頭を上げる

 

 

何かnさんが言ってる気がする

 

 

周りの人も何か、言ってる気がする

 

 

全く耳に入らないまま、湧き上がるのは

 

 

達成感?

 

後悔?

 

 

少なくとも

 

 

僕は契約書にサインした

 

 

「、、、、、、〜〜!

 

 

奥にいるおばちゃんhさんが何か言っている気がする

 

 

途端、目が熱くなる感覚がした

 

 

視界がぼやけ

 

雫が目から落ちる

 

 

、、、?涙?

 

 

周りの人も何か言っている

 

 

少なくとも僕はやり遂げたんだ

 

 

一人暮らしする賃貸を一人で契約すると言うことを