kくん

僕という記憶はここから始まっている

 

いろんな遊びを思いつき、周りを巻き込む

kくんと時を二人で遊びまくったことから

 

数字がわかる

それまで1年2年と一組だった

3年も一組だった

 

僕の苗字はoで彼の魅了時はkだ

出席番号が近かったのかわからないけど

いつのまにか二人で遊ぶようになっていた

 

 

彼は遊びを作る天才だった

紙とペンでrpgを使った

定規で飛ばして遊んだ

 

 

なによりいつも白黒のボーダーの服が印象的で

髪はおかっぱ頭

 

 

決して目立つ見た目でかったけど

ほぼ毎日同じような格好だったので

ものすごく印象的だった

 

 

またよくわからない遊びもした

 

 

トイレのドアノブに触らず、トイレから出るために

「どうぞどうぞ」と言って

周りの人に開けさせたり

 

 

じぶんのすきないろのフラフープを選んで

二人でぶつけ合う遊びだったり

 

 

(少なくとも、どうぞどうぞは先生に注意されるくらい、きとくな遊びだった。)

 

 

彼は先生からの注意や周りを気にすることはなかった

なによりも、遊びを作り、やる

それをやっていた人だった

 

 

結果、いろんな人が集まってきた

 

 

kくんと僕も含め、ドロケイをやる程度には人が集まっていた

 

 

それは突如、僕の家庭の事情で終わりを迎えた。

 

引っ越すことなった

 

 

それを周りが知っている間

休み時間に声をかけたことがある

 

「話しかけんな!!」

 

彼と休み時間一緒に遊ばなかったこと

彼と遊ぶことを拒絶されたのは初めてかもしれない

 

 

彼はこの時、絵を描いていた

別れゆく友に向けて

 

 

後になって、虹を書いた紙をくれた

 

 

その紙は無くしてしまった

この記憶も色あせていくだろう

 

 

変化して、歪んで

いずれなかったことのようになるかもしれない

 

 

描いているこの時ですら、ある程度は歪んでいるところもあるだろう

 

 

けどどうしても

僕が誰かを伝えるためには

 

 

彼の存在は必要不可欠だ

 

何度も何度も書き直した

三十人以上の人の話を書いた

 

 

しかし書いておもったのは

 

 

「彼の存在、僕の人生ででかくね?」

 

 

という結論

それは信念に変わりつつあります。

 

 

彼を失ったからこそ

気づいたことだから